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レイプ犯と銃乱射犯に共通する「本物の男」信仰

ニューズウィーク日本版 / 2016年6月16日 19時15分

【参考記事】【統計】銃犯罪の多さは銃規制の緩さと比例するか

 メディアや一部の大統領候補は、マティーンの両親がアフガニスタン出身であることに注目しがちだ。だがマティーンは、ブロック・ターナーと同じくアメリカで生まれ、育ち、成人した。ISISの一員になろうとしたフシもあるが、彼がアメリカの産物であることに変わりはない。あれがテロだったのは間違いないが、アメリカ人のアメリカ人によるアメリカ人を標的としたテロだ。

 社会学者はパターンを探す者だ。問題は、ブロック・ターナーやオマル・マティーンにとどまらない。それはケビン・ジェームズ・ロイブルだ。彼は、オーランドの銃乱射の前夜、歌手のクリツティーナ・グリミーを撃ち殺した。これはジェームズ・ウェズリー・ハウウェルでもある。彼は日曜、ロサンゼルスで行われる同性愛者のパレードに行く途中に大量の銃や弾丸を所持していて捕まった。パレードの参加者を撃つつもりだったという。これは、自分の優越性を守るため銃に頼る男たちのグロテスクなリストだ。

 何かが変わらない限り、また病的な事件が起こり、リストに加わるのだろう。

Lisa Wade, Professor of Sociology, Occidental College

This article was originally published on The Conversation. Read the original article.



リサ・ウェード(米オクシデンタル大学社会学教授)


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