1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

ワンピース、キャプ翼、テトリス、辞書まで映画化!? 中国第3のバブルの実態

ニューズウィーク日本版 / 2016年6月21日 6時17分

 また13日には、中国証券監督管理委員会は所属業種を「ネット金融、ゲーム、映像制作、バーチャルリアリティ」に変更しての新株発行を禁止する通達を公布した。不動産市場減速で経営不振のセメントメーカーが、所属業種を映像制作企業に変更、大物IP獲得を発表し株価をつり上げた上で新株発行......といった手口が横行していることを警戒したものだという。

 2015年、中国の映画興行収入は前年比49%増の440億元を記録した。前述した通り、米国に次ぐ世界2位の市場だ。ゲーム市場は23%増の222億ドルで世界一となった。中国のエンターテインメント市場は堅調な成長を続けており、日本企業にとっても見すごせない巨大市場である。その一方で、陰謀と投機マネーが飛び交い、さまざまな罠も仕掛けられたIP市場。いかにして罠をかいくぐって利益を手にするのか。日本企業の智慧と勇気が問われている。

[筆者]
高口康太
ジャーナリスト、翻訳家。1976年生まれ。千葉大学人文社会科学研究科(博士課程)単位取得退学。独自の切り口から中国・新興国を論じるニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。著書に『なぜ、習近平は激怒したのか――人気漫画家が亡命した理由』(祥伝社)。

高口康太(ジャーナリスト、翻訳家)


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください