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EU離脱なら失業と新自由主義がやってくる

ニューズウィーク日本版 / 2016年6月21日 18時50分

 レグジッドに対する強い支持は、左派が右派と同じくらいEU誕生の経緯や意思決定プロセス、イギリスへの影響に無知だということを示している。どちらの欧州懐疑論も、誤った情報と偏見と恐怖に根ざしている。そして彼らがEU離脱後にいだく期待は単なる希望的観測に過ぎない。

 最近の世論調査では、労働党支持者の44%がEU離脱を支持しているので、EU離脱後に予想されるブルーカラーの大量失業を引き金を引き、新自由主義を強大にする手伝いをするのは左派になるかもしれない。

 EUが完璧でないことは誰も否定できない。だが実際には、EUをもっと民主的・社会的になり連帯しようという努力を率先して邪魔してきたのは歴代の英政権だ。

 まだEU離脱を支持したい人にとっては皮肉だが、それはEUの左派に一票を投じるのと同じことだ。イギリスのジャマが入らなくなれば、EUは進歩するかもしれない。だがレグジットにとっては何の助けにもならない。

Ragnar Weilandt, PhD Researcher in International Relations, University of Warwick

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This article was originally published on The Conversation. Read the original article.


ラグナー・ウェイラント(英ワーウィック大学博士課程-国際関係論)


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