米名門大学はアジア系を差別している
ニューズウィーク日本版 / 2016年6月22日 15時14分
さらに連邦最高裁判所は2003年、大学の入試制度におけるマイノリティーの優遇措置をめぐる問題に関して新たな判決を下した。ミシガン州立大学を受験したが不合格となった出願者が当時の学長を訴えた2つの裁判のうち、グルッター対ボリンジャー事件については、大学側が学生集団の多様性に資するために「クリティカル・マス(マイノリティに割り当てられる最低入学者数)」を入学させる措置を合憲とした。一方グラッツ対ボリンジャー事件では、大学は学生集団の多様性を実現するために、マイノリティーの出願者へ自動的に20点付与した同大の入試制度は違憲とした。
グルッター対ボリンジャーの最高裁判所の判決で、クラレンス・トーマス判事は次のような意見を述べた。
「合衆国憲法が人種による分類に極めて否定的な見解を示しているのは、そうした分類が優遇措置を受けた人種に害を与える、あるいはそうした措置の動機が違法だからというだけではない。政府が国民を人種ごとに振り分け、負担や手当の基準とするたびに我々自身の尊厳が損なわれるからだ」
いつかこの見解が連邦最高裁判所の判決にも広まり、大学入試制度における人種的優遇措置が禁じられることを期待しよう。
Elizabeth Slattery is a legal fellow in the Heritage Foundation's Edwin Meese III Center for Legal and Judicial Studies.
エリザベス・スラッテリー
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