史上最悪フロリダ銃乱射事件に使われた人気ライフル
ニューズウィーク日本版 / 2016年6月28日 19時0分
フィニもコーエンも取材に応じなかった。だがフィニは2013年、ラジオ番組のインタビューで戦略の成功について「この5~7年間は自分たちでも驚くほど上手くいった」と語り、2011年と2013年にニューハンプシャー州にある製造工場の敷地を2倍に拡大したと言及。事業の成長を後押ししたのは主にライフルの売り上げ増によると語っていた。
銃業界誌シューティング・インダストリー・マガジンによれば、スイス発祥で創業150年のシグ・ザウアーはMCXの成功で、スターム・ルガー、スミス&ウェッソン、レミントン・アームズに続く業界第4位のライフル製造大手の座へと一気に上り詰めた。
銃器業界を批判する側は、この流れを警戒している。米非営利団体「バイオレンス・ポリシー・センター」は2011年、現代のアメリカにおける銃器業界は「自制心を捨て去り、利益を出すために戦闘用の銃器を製造する、高度に軍事化され益々利己的な産業になっている」と批判した。
一般市民による使用が禁じられている全自動の武器やマシンガンと異なり、シグ・ザウアー社のMCXは引き金を一回引くごとに銃弾を1発しか発射できない。MCXが自動兵器ではなく「半自動」兵器に分類され、アメリカ市民への販売が合法なのはそのためだ。この作動方式は潜在的な殺傷力を落とすよう意図されたものだ。しかし専門家は、半自動兵器は全自動式よりも命中度が増すため、当初の意図とは逆の効果があると指摘している。
This article was originally published at International Business Times.
エリック・マーコウィッツ
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