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生活ありきの仕事環境がクリエイティブ・カルチャーを生む

ニューズウィーク日本版 / 2016年7月8日 19時46分

キッチンスペース。新鮮な果物や飲料は置いてあるが、食事は提供しない。「残業しないといけないと感じてしまう」ためだという。

地階にある中庭は緑豊か。オフィスのデザインコンセプトが木であるように、「外」にある自然を「中」に取り込む発想。

至る所にイメージボードが設置されている。



一人で作業に集中したい時にはこうしたスペースも利用する。

開発メンバーはチーフとミーティングルームのガラス壁を使って進捗確認をする。

執務エリアの全景。

全員の人生やワークスタイルを尊重できる会社へ

 現場で開発チームを率いるプログラム・マネジャーのアドリアン・フィットラーニ氏も次のように語る。

「オフィスに長くいなくてもいいんです。海外にも90名ほどの社員がいますが、皆の都合の良い時間に仕事をしてもらっています。これからは旅好きにも働きやすい環境をつくるつもりです。例えば1年のうち3カ月は世界中のどこからでも仕事をしていい」

「とにかく全員のワークスタイルを尊重するのが目標」とロウ氏の言葉には躊躇がない。仕事ありきの生活ではなく「生活ありきの仕事」。オーストラリアを超えてアジア、アメリカ、ヨーロッパから優秀な人材が集まってくるのも、この哲学故だろう。ここには、彼らが思う人間の自然な姿があるのだ。

創業:2006年
売上高:非公表
純利益:非公表
従業員数:180人
http://www.envato.com

コンサルティング(ワークスタイル):Büro
インテリア設計:Büro
建築設計:Büro

WORKSIGHT 08(2015.10)より

text: Yusuke Higashi
photo: Masahiro Sanbe

壁面には地元アーティストの手による絵画が。「典型的オフィスの雰囲気」を崩している。

ラップトップとウェブカメラを接続し、それをキャスターに載せて移動させている。これで遠隔地とミーティングができる。

(左)HRディレクターのジェームズ・ロウ James Law(右上)プログラム・マネジャーのアドリアン・フィットラーニ Adrian Fittolani(右下)イベントや会議に使われるスペース。

※当記事はWORKSIGHTの提供記事です






WORKSIGHT


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