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トランプ夫人のスピーチ盗用疑惑も 異常事態続出の共和党大会

ニューズウィーク日本版 / 2016年7月20日 12時10分


<メラニア・トランプのスピーチ>

From a young age, my parents impressed on me the values that you work hard for what you want in life. That your word is your bond and you do what you say and keep your promise. That you treat people with respect. They thought and showed me values and morals in their daily life. That is a lesson that I continue to pass along to our son, and we need to pass those lessons on to the many generations to follow.

Because we want our children in this nation to know that the only limit to your achievements is the strength of your dreams and your willingness to work for them.

 政治評論家たちが驚いたのは、この盗用があまりにも初歩的なことだ。党大会の演説、特に候補と候補の夫人の演説は細かいところまで分析されことが最初からわかっている。よりにもよって、現大統領夫人の8年前の民主党大会のスピーチから拝借とは杜撰すぎる。

 いったいこのスピーチを書いたのは誰なのか?

【参考記事】ようやくヒラリーを受け入れ始めたサンダース支持者

 アメリカの政治の世界では、オバマ大統領ほどの人物でもプロのスピーチライターチームを使う。責任感がある政治家は、演説で伝えたいテーマとポイントをライターに指導し、出来上がった文章をチェックして納得できるまで直させる。

 メラニアは、スピーチの前にNBCの取材で「援助は最小限で、自分自身で書いた」と答えていたが、盗用疑惑の後でトランプ陣営は、「メラニアのスピーチライターチームが、彼女から人生のインスピレーションを聞いて記録し、(スピーチ)のところどころに、彼女自身の考え方を反映するものを含んだ」と声明を出した。つまり、書いたのはメラニアではなく、スピーチライターだと言うのだ。

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