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ボツワナ独立50年──アフリカ型成功モデルの終焉?

ニューズウィーク日本版 / 2016年9月29日 21時4分

 同性愛は違法とされ、先住の狩猟採集民族であるサン人はひどい差別にさらされている。

 ダイヤモンド産業以外の経済多角化に失敗し、経済成長は停滞している。今後20年でダイヤモンド鉱山が枯渇するという憂慮すべき予測もある。

 半世紀前に独立したボツワナがかつて、異なる人種も団結できるという感動的なメッセージを放っていたのは確かだ。その意味で、ボツワナを勝者の「ユナイテッド・キングダム」として描くのは間違っていない。

 ただし、成功はずいぶん昔の話。経済成長や人権、社会正義の分野で改善に取り組まない限り、ボツワナが再び成功を祝う日はやって来ないだろう。



James Kirby, PhD candidate in History, La Trobe University

This article was originally published on The Conversation. Read the original article.



ジェームズ・カーバイ(豪ラ・トローブ大学博士課程)


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