選挙ボランティアから見える、大統領選「地上戦」の現状
ニューズウィーク日本版 / 2016年10月6日 17時30分
■年配の白人女性は、ほぼ全員ヒラリー支持。
■「共和党支持(つまりトランプに投票する)」と答えたのは、白人男性だけ。
■夫婦間で意見が異なる場合がある。高級住宅地に住む白人女性は、「私はヒラリー支持だが、夫は(リバタリアン党のゲーリー)ジョンソン支持。説得は試みているのだけれど......」と苦笑していた。ドアを半分だけ開けて対応したある白人男性は、「僕は大統領から上院議員、知事、すべて共和党。妻は民主党支持だけれど」と話していた。
■「トランプは好きではないが、ヒラリーにも疑問を感じている」という迷いを口にする人が2割程度いた。彼らは、こちらの話に耳を傾ける余裕があった。
地上戦のキャンバシングの目的は、対立候補の支持者を説得して意見を変えることではない。すでに党の指名候補に心が傾いている有権者たちに、彼らの1票の重要さを実感してもらい、実際に投票してもらうのが最大の目的だ。また、直接会って有権者の実態を把握することで、貴重なデータを集めることもできる。
上記の通り、伝統的な地上戦では、クリントンはトランプに大差をつけている。だが、ソーシャルメディアという戦場では、クリントンは苦戦している。トランプがこれからの大統領選の戦略を根こそぎ変えてしまうのか――そこも今回の大統領選の大きな注目点だ。
<ニューストピックス:【2016米大統領選】最新現地リポート>
≪筆者・渡辺由佳里氏の連載コラム「ベストセラーからアメリカを読む」≫
渡辺由佳里(エッセイスト)
この記事に関連するニュース
-
米民主党の大統領候補、ハリス氏を推す動き加速…トランプ氏「バイデンより倒しやすい」
読売新聞 / 2024年7月22日 22時22分
-
「トランプ氏倒すため一致団結すべき」大統領選撤退のバイデン氏、世代交代を決断
産経ニュース / 2024年7月22日 20時3分
-
アングル:米民主党、ハリス氏指名なら歴史的な賭けに 人種・性差別に挑む
ロイター / 2024年7月22日 18時41分
-
バイデン氏、遅過ぎた決断=米大統領選
時事通信 / 2024年7月22日 9時26分
-
「トランプ共和党」で傍流に、「迷える人々」の投票先 トランプ氏かバイデン氏か棄権か
産経ニュース / 2024年7月18日 17時18分
ランキング
-
1バイデン氏の撤退決断、米主要紙が評価 「勇気ある選択」「米国の最良の利益」
産経ニュース / 2024年7月22日 19時34分
-
2米国初の女性・アジア系大統領を目指すハリス氏、手腕には厳しい評価も
産経ニュース / 2024年7月22日 19時11分
-
3北朝鮮エリートの脱北ラッシュ、なぜ外交官なのか…海外生活で「目覚めた」
KOREA WAVE / 2024年7月22日 16時30分
-
4バイデン氏大統領選からの“撤退表明” トランプ氏「いんちきジョーは最悪の大統領」とSNS投稿
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月22日 11時43分
-
5パリ五輪、4355人を「脅威」として排除 仏内相明かす、大会の治安対策で
産経ニュース / 2024年7月22日 11時27分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください