3000万人の難民の子どもたちは、避難先で何を感じているか
ニューズウィーク日本版 / 2016年11月1日 16時45分
●But gradually, I became more and more comfortable around him as I figured out that he was actually my dad!
(でも、少しずつ、緊張がほぐれていきました。そばにいるだけで、安心できました。うん、まちがいない。やっぱり、ぼくのおとうさんだ!)
――そんな主人公が、時間の経過とともに父子の絆を心で感じ、ようやくほっとできた安堵感、父への信頼、愛情が、短い文章の中に十二分に表現されている。
●So even though the first few months were difficult, having that sense of support was amazing for me. And, of course, I had my mum and dad.
(たしかに、最初のうちは、なじめないことばかりで、大変でした。けれど、とっても幸せなことに、ぼくにはいつも、助けてくれる人たちがいたんです。それにもちろん、おとうさんとおかあさんも)
――父と再会し、喜んだのもつかの間、今度は言葉がわからないため、学校で孤立し、苦しむ主人公。だがその後、周囲の助けや本人の努力により、希望を持って生きていけるようになる。
◇ ◇ ◇
どんなに大変な状況にあっても、負けずに、前を向いて生きていく強さを学んでいけるシリーズだ。
『世界の難民の子どもたち ②「イラン」のナビッドの話』
難民を助ける会 監修
アンディ・グリン 作
ジョナサン・トップフ 絵
いわたかよこ 訳
ゆまに書房
●シリーズの他の作品
『世界の難民の子どもたち ①「アフガニスタン」のアリの話』
『世界の難民の子どもたち ③「エリトリア」のハミッドの話』
『世界の難民の子どもたち ④「ジンバブエ」のジュリアンの話』
『世界の難民の子どもたち ⑤「ユーラシア」のレイチェルの話』
©トランネット
トランネット
出版翻訳専門の翻訳会社。2000年設立。年間150~200タイトルの書籍を翻訳する。多くの国内出版社の協力のもと、翻訳者に広く出版翻訳のチャンスを提供するための出版翻訳オーディションを開催。出版社・編集者には、海外出版社・エージェントとのネットワークを活かした翻訳出版企画、および実力ある翻訳者を紹介する。近年は日本の書籍を海外で出版するためのサポートサービスにも力を入れている。
http://www.trannet.co.jp/
いわたかよこ ※編集・企画:トランネット
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