【写真特集】究極の選択をするアメリカの本音
ニューズウィーク日本版 / 2016年11月1日 20時12分
小暮聡子(ニューヨーク支局)
【参考記事】<ニューストピックス>決戦 2016米大統領選
ケイティー・ファーメフレッツォ(18)
高校生
マンハッタン近郊スタッテン島のアイスクリーム店のアルバイト店員。大統領選は18歳から投票権が認められているが、投票するかどうかは分からない。だが、もし投票するならトランプだ。理由は「ヒラリーは主張がころころ変わるし、政治的に腐敗していて嘘つきだから」。1つの家族から2人の大統領が出るのも良くないと考えている
オマール・サンチェス(30)
洗濯サービス業
メキシコからの移民だが、現在はアメリカ市民。「自分は合法的にアメリカにやって来た。不法入国する連中は嫌いだ。だからトランプの移民政策を支持している。彼が好きだし、彼に投票するつもりだ」と語る。トランプはこれまでメキシコからの移民を「レイプ犯」と呼び、国境沿いに壁を築き不法移民は強制送還させるなどと発言している
マイク・ファイン(35)
コメディアン/ライター
ニューヨーク生まれ、ニューヨーク育ち。民主党に党員登録しているが、今回はトランプに投票する。理由は、クリントンのような腐敗した「政治屋」は権力を乱用するから。トランプも嫌いだが、「ビジネスマンだからいろいろな人との交渉の仕方を知っている」。全米ライフル協会(NRA)の会員であり、クリントンの銃規制も懸念材料だ
ジョン・ビュッテンミューラー(84)
年金生活者
マンハッタン郊外のロングアイランドで息子夫婦と孫と暮らす。「ヒラリーは女性の代表でも何でもないし、腐敗している。トランプなら現状を変えられる。ビジネスにとっても詳しいし......。だから私はトランプに投票する」。史上初の女性大統領を目指すクリントンだが、白人女性からの支持集めには苦戦してきた
メルバ・ウィルソン(40代)
レストラン経営
ハーレムの人気レストランのオーナーで、クリントン支持者。「ヒラリーは小規模ビジネスや非白人を支援しているが、トランプは人種や宗教で人をステレオタイプ化する。ヒラリーには希望を感じるけど、トランプが世界を良くするとはまったく思えない」。トランプはかつて、オバマ大統領の米国籍を疑問視する「バーサー運動」を展開した
【参考記事】レストラン経営者「私はヒラリーの大ファンだ」
アンドルー・セラーロ(62)
弁護士
マンハッタンの個人事務所で移民関連の案件を専門とする弁護士。メキシコ国境に壁を築くというトランプの移民政策を最も懸念している。「アメリカとメキシコだけでなく、他の国々との関係も悪化させることになる。ヒラリーも好きではないが、トランプよりは責任感を持って(大統領職を)務めるだろう。だから私はヒラリーに投票する」
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