【写真特集】究極の選択をするアメリカの本音
ニューズウィーク日本版 / 2016年11月1日 20時12分
ピーター・ラール(77)
元大手銀行重役
ニューヨーク郊外の邸宅で妻と暮らすラールは、夫婦そろって共和党員。亡き父デービッドはマッカーサー元帥の直属の部下だった。「トランプは嫌いだが、残念なことに彼に投票せざるを得ない。最高裁判事の顔触れが民主党寄りになることだけは阻止しなければ」。教養のある共和党員の間で、最高裁を重要事項に挙げる声は少なくない
【参考記事】元大手銀行重役「それでも私はトランプに投票する」
ネロリ・ビュッテンミューラー(17)
高校生
民主党予備選から撤退したバーニー・サンダースの熱心な支持者。「バーニーなら私たち若者の未来を良くしてくれる。(17歳の)私には投票権はないし、バーニーは撤退した。でも変革の動きを止めてはいけない」。ミレニアル世代からの支持集めに苦心するクリントンとは対照的に、学費無料などを掲げて若者を熱狂させたサンダースの人気は今も根強い
ダニカ・アンダーヒル(39)
クリエイティブ・ディレクター
夫と娘、2匹の猫と暮らす彼女はクリントン支持者。女性は今も男性と対等に扱われていないと考えている。「ヒラリーは教育や賃金面で女性にも男性と同等の権利を主張し、人工妊娠中絶を支持している。彼女は人生を懸けて懸命に働いてきたし、政治の現実を分かっている。彼女のほうが、アメリカだけでなく世界にとってもいいはず」
サビール・サラン(43)
シェフ
マンハッタンでレストランを経営するインド人シェフ。93年にアメリカに来て永住権を取得したが、米市民権がないため大統領選では投票できない。それでも熱心なクリントン支持者で、特に教育政策や医療保険問題への取り組みを支持している。「扇動家、日和見主義、人種差別主義者」のトランプを大勢の人が支持している状況こそ、心配だと語る
撮影: Q.サカマキ
80年代はニューヨークの社会問題を、90年以降は世界の紛争地に生きる人々をテーマに活動。写真集『戦争──WAR DNA』『Tompkins Square Park』などがある。本誌ウェブサイトで「Imstagramフォトグラファーズ」連載中
Photographs by Q. Sakamaki for Newsweek Japan
<本誌2016年11月1日号掲載>
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Photographs by Q. Sakamaki
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