主食以外の自分流サプリメントを、毎日必ず食べる
ニューズウィーク日本版 / 2016年11月20日 8時30分
そこで、かたよった食事、貧しい食事を補うためにも、毎日の食事以外に自分流のサプリメントを考案しましょう。それが優れていれば、高価な食品など食べなくても、十分健康で、医者知らずでニコニコと過ごせるからです。
私の経験からおすすめの、特に効果のあった"サプリメント食"は、生姜とニンニク。この二つが、今も85歳の私を支えてくれています。
生姜は万能のサプリメントといってよく、実に役に立ちます。主に香辛料や薬味として用いられますが、辛みの主成分はジンゲロールやショウガオール。どちらにも強い殺菌作用や内臓機能の向上、食欲の増進、さらには発汗作用や血行を促進するなどの働きがあります。生姜といえば、なじみ深いのが寿司屋のガリですが、あれは生姜の甘酢漬け。
一番知られている効用は発汗作用。体がポッカポカしてきて、冬でも汗が出てきますが、この発汗作用がいいのです。生姜は漢方薬の世界でも重視されている薬草です。
私の場合は、毎日飲む「甘酒」に入れるだけでなく、あらゆる料理に加えています。千切りやすりおろしなど、生姜は永山家にとってなくてはならない健康増進サプリメント。今では料理に生姜が入っていないと、何か物足りません。冬の寒さによる手足の冷え、夏バテからくる食欲低下などに、テキメンの効果があります。
そしてニンニク。とにかく、古くから世界で愛用されてきたこの植物は、「夢の、生涯現役パワー」を与えてくれる、ビンボー人必食のサプリメント。古代からその強力なパワーは知られていて、寺では「葷酒(くんしゅ)山門に入るを許さず」と持ち込み禁止。さらに吸血鬼ドラキュラでさえニンニクを恐れました。
ヨーロッパでは、俗に「貧乏人の万能薬」と呼ばれたそうですが、ビンボー人だろうと金持ちだろうと、ニンニクは利用する人すべてに、そのすばらしい福音を与えてくれます。
19世紀初頭、ロンドンで伝染病が流行したとき、「ニンニクを欠かさず食べ続けていたフランス人牧師だけが疫病にかからなかった」というエピソードも残っています。
健康長寿の基本が、「自然治癒力」にあることはいうまでもありません。病気にならないから長寿だし、病気になっても初期の段階で治ってしまうから、長生きできるのです。まずは、病気にたいする強い免疫力と、強靭な体力・生命力をつけてください。
ニンニクの強い辛さと臭気の素はアリシンで、強力な殺菌力に加えて、気力の回復に役立つビタミンB1の作用を5倍にも、6倍にも高める力があります。最近はガン予防の食べ物として注目されていますね。
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