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【写真特集】イメージ戦に彩られたアメリカ大統領選の60年

ニューズウィーク日本版 / 2016年11月21日 15時0分

<大統領選で初めてテレビ討論が行われたのが1960年。時代は変わり、今では市民が捉えた候補者の画像や映像がネット上にあふれるようになった>(写真:今年の大統領戦は接戦の末に共和党のドナルド・トランプ候補が勝利した〔撮影は2006年〕)

 肖像写真から選挙広告、テレビ討論、セルフィー(自撮り写真)まで、大統領選では映像をうまく使い、有権者の心をつかむイメージ戦略が極めて重要だ。

 過去約60年間の米大統領選における候補者の描かれ方や印象づくりの舞台裏を探るのが、国際写真センター(ICP)主催の写真展『大統領選に勝利する――報道写真からセルフィーまで』だろう(米ニュージャージー州のマナ・コンテンポラリーで来年1月27日まで開催中)。

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 コーネル・キャパやエリオット・アーウィット、スティーブン・クラウリーら写真家の作品のほかポスターやビデオを紹介。ジョン・F・ケネディからドナルド・トランプ、ヒラリー・クリントンまで数々の候補が登場する。「エイブラハム・リンカーンの時代から大統領候補は写真を利用して世論に影響を与えてきた」と、ICPのキュレーターは言う。「伝達手段は出版物からテレビ、コンピューター、携帯電話へと変化したが」

 大統領選で初のテレビ討論が行われたのは1960年。時代は変わり、今では市民が捉えた候補者の画像や映像があふれるようになった。イメージ戦での勝利も簡単なことではない。

Photographs by "Winning The White House: From Press Prints to Selfies" by International Center of Photography


60年10月、ニューヨークで選挙運動中のジョン・F・ケネディ夫妻。ケネディがリチャード・ニクソンに勝利したのは、大統領選初のテレビ討論で若く雄弁なイメージの売り込みに成功したからといわれる Cornell Capa©International Center of Photography/Magnum Photos


60年10月、ニューヨークのバーで流れるケネディとニクソンの最後のテレビ討論。60~70年代は候補者のイメージ戦略でテレビが重要な役割を果たした Cornell Capa©International Center of Photography/Magnum Photos

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