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エリザベス女王がトランプ氏を公式招待へ ──王室の占める位置とは

ニューズウィーク日本版 / 2016年11月25日 18時10分

 複数の世論調査で王室への支持率はおおむね、高い。王室を廃止して共和制にしようと思う国民は「20%ほど」と言われている。唯一、批判が高まったのは、ダイアナ元皇太子妃がチャールズ皇太子との離婚後、自動車事故で亡くなった時(1997年)。エリザベス女王はスコットランドのバルモラル城に滞在しており、しばらくの間、国民の前に姿を現さなかった。

 メディアを通じて国民の不満感が伝わると、女王はロンドンに戻った。宮殿の前に積まれた、ダイアナ元妃を追悼する花束やメッセージに王室の家族全員が圧倒された。いかにダイアナ元妃が国民に深く愛されていたかが伝わってきた。

 女王はテレビで国民へのメッセージを流した。「女王として、そして一人の祖母として」の追悼の言葉だった。ここでまた、英国民はエリザベス女王の下に一つにまとまったのである。

***

 エリザベス女王とその人生、「クリスマス・メッセージ」については、こちらをご覧ください。

[執筆者]
小林恭子(在英ジャーナリスト)
英国、欧州のメディア状況、社会・経済・政治事情を各種媒体に寄稿中。新刊『フィナンシャル・タイムズの実力』(洋泉社)、『英国メディア史』(中央公論新社)、『日本人が知らないウィキリークス(新書)』(共著、洋泉社)

※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

小林恭子(在英ジャーナリスト)


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