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【動画】マライアを裸にするドキュメンタリー『マライアズ・ワールド』

ニューズウィーク日本版 / 2016年11月30日 17時5分

<新作ドキュメンタリー『マライアズ・ワールド』は、ときにハチャメチャで、いつも楽しい歌姫のライフスタイルを垣間見せてくれる>

「マライアの世界へようこそ」というメッセージが大きなスクリーンに映し出され、報道関係者とセレブリティから選ばれた観客が席に着く。彼らがここに集まったのは、音楽界の伝説、マライア・キャリーの8話構成の新しいドキュメンタリーの試写会のためだ(「リアリティショーじゃないわよ、ダーリン」というマライアの叫び声が聞こえそうだ)。

 シリーズを放送するE!エンターテイメントは、『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』、『Botched:整形手術の光と闇』、『WAGS――スター選手のカノジョたち』といった番組を手がけてきた。

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 世界でも指折りの有名ミュージシャンであるマライアが、いったいなぜ、自分の生活のすべてをテレビで見せる必要があるのだろうか? その理由は、正真正銘の「ラミリー(Lambily)」の一員である筆者にもよくわからない(「ラミリー」とは「ラム(lambs)」と呼ばれるマライア・ファンに「ファミリー」をかけた言葉)。

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歌姫はプライベートでも歌姫

 マライアはその問いに、幕開けのエピソードで答えている。このドキュメンタリーシリーズは、2016年の3~4月にかけて行われた約10年ぶりのヨーロッパツアーを追ったもの。マライアによれば、再びできるかどうかわからないから、記録に残しておきたかったのだという。それに加えて、オーストラリア人の大富豪、ジェームズ・パッカーとの夢のような結婚式という、ちょっとしたイベントもあった。こちらも、マライアにとってはぜひとも記録に残しておきたい思い出だった(ふたりはその後、破局を迎えたのだが)。


想像通りのぶっ飛んだマライアに会えるドキュメンタリー E!/YOUTUBE


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 豪邸やプライベートヨットの扉を開け放って私生活をさらしても、マライアの「歌姫」イメージはほとんど揺らがない。歌姫という言葉は、5オクターブの声域を誇るマライアの代名詞になっている。マライア自身、その役回りを積極的に演じている。そこから生まれたのが、ばかばかしいほど楽しいマライアの世界を覗く「マライアズ・ワールド」だ。その世界はあまりにもシュールで、人工知能の反乱を描くHBO制作の『ウエストワールド』に出てくる殺人ロボットが現実的に見えるほどだ。

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