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ついていく上司を間違えて前途を断たれないようにするには?

ニューズウィーク日本版 / 2016年12月2日 15時45分

「遺産」になる

 成功した人間には、いずれ「遺産」について考え始めるときがくる。部下や業界、その外のさらに広い世界に、どんな記憶を残していくか。それを意識したとき、人は「社会に何かを還元したい」という欲求に駆られる。慈善事業に熱心になったり、これまでは避けていた役目を引き受けたり。彼らの奉仕精神にあふれる行動のリストに、もうひとつ項目を加えてあげてはどうだろう? あなたのキャリアのスポンサーになる、という使命を。

 ライバルになる恐れはないが、確かな将来性がある人材を育てるのは、賢い時間の使い方――影響力のある人がそう判断する可能性は大きい。成功者は誰かを庇護したがるものだから。庇護してもらうには、勇気を出して頼むことだ。多くの組織が、大金を投じてメンタリングやコーチングのプログラムを実施しているが、その実態は単なる相談会に近い。内部の事情や情報を知り、その影響力でキャリアアップを助けてくれる人物に、積極的なスポンサーになってもらうほうがずっといい。


『ここぞというとき人を動かす自分を手に入れる
 影響力の秘密50』
 スティーブン・ピアス 著
 服部真琴 訳
 CCCメディアハウス




ニューズウィーク日本版ウェブ編集部


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