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エディ・レッドメインは「力のある俳優」

ニューズウィーク日本版 / 2016年12月2日 17時0分

 日本といえば、実は今回の作品に河童が出てくるという構想はあった(『幻の動物とその生息地』の本には掲載されている)。物語は第2次大戦くらいまで続くけど、パリの次の舞台がどこになるかは私にも分からない。

――エディのニュート役についてはどう?

 私たちが彼を主演に選んだのは、すごく英国的な人だから。時代を選ばない、つまり2016年でも1926年でも違和感のない俳優であるのもいい。アウトサイダーを演じられるし、どんな役柄でもきちんと人間味を出せる。

 ちょっとぎこちないけど、温かい心の持ち主であるニュートを演じるにはエディみたない人でないと。力のある俳優は、難しい演技を軽々とやってみせる。あまり簡単にやってしまうから、エディがどれほどのことをしたのか、あまり分からないかもしれないが。

 ニュートは型破りのヒーロー。強いヒーローではないが、でも私たちは大好きになってしまう。そんな人物をジョーが書いたのはすごく勇敢なことだったし、エディも思い切って演技してくれた。監督はエディのシルエットが好きだと言っている。ちょっとバスター・キートンのようなところがある。チャプリンみたいな歩き方とか、当時のサイレント映画の俳優のような雰囲気がある。



――好きな場面を挙げるとしたら?

 数えきれないけど、最後の方のべーカーリーの場面とか、ティナがちょっとスキップする場面とか。すごく細かいディテールだけど、すごく美しいと感じた。これが私にとって特別なのは、デービッド・イエーツがハッピーなときにはよくセットでスキップするから。それを思い出すんだ。彼がキャサリンにアドバイスしたのか、それとも彼女が無意識にやったのかは分からないが、ものすごくいい演技だった。

――イエーツ監督がスキップするのは想像できる。彼にも話を聞いたが、すごく優しくてかわいらしい感じがする人だ。

 そう、彼は信じられないくらい穏やかな人。でもものすごく頑固で、押しが強いところもある。15回テイクくらい撮るけど、とても優しくうまくやるんだ(笑)。演出の仕方も、「これをやって」とは言わない。その瞬間の感情のエッセンスを俳優たちから上手に引き出してくれる。



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大橋 希(本誌記者)


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