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独身男性の「結婚相手は普通の子がいい」は大きな間違い

ニューズウィーク日本版 / 2016年12月24日 8時45分

 和友さんは「今の気持ちでそれは無理だ」、「いや、彼女のような性格のいい女性はなかなか会えないかも」などと1週間悩んだ末、交際を申し込むことを決意。いざつき合ってみると、家事能力は申し分がなく、年齢も5つ年下で「普通より少しいいかも」と思いはじめるなど、見た目以外は「普通以上だった」ことに気づいて、すぐにプロポーズした。

 ゲーム制作会社に勤める雅之さん(42歳)は、「キレイな人と結婚したい」という夢を叶えるべく、一念発起して2つの結婚相談所と3つの婚活サイトに登録。年齢や性格を問わず、美人であることを優先してアプローチした。懸命の努力もあって半年後に結婚相談所で知り合った2歳年下の美人女性とつき合いはじめることに成功。当然ながら結婚前提のため、わずか3か月で婚約し、さらに2か月後、親族だけで結婚式を挙げた。

 雅之さんから連絡があったのは、夫婦生活がはじまってわずか3週間後。「彼女が思ったよりだらしない人で、家事を全然しないんですよ......」と打ち明けてきたのだ。さらに聞くと、「性格は穏やかなのですが、誰かと遊びに行くか、家で寝てるかのどちらか。結婚式の直後からそうだった」とのこと。「離婚も考えてしまいます」という雅之さんに一度落ち着いて考えることを勧め、何とか思い留まらせたものの、いまだ火種はくすぶったままだ。



 和友さんと雅之さんは、ともに結婚したものの、どちらが幸せかは一目瞭然。「見た目がタイプではない」ことを受け入れて結婚した和友さんが安定した夫婦生活を送っている一方、見た目にこだわって結婚した雅之さんの夫婦生活は不安定でストレスのたまるものになっている。雅之さんには申し訳ないが、早期離婚する夫婦はこういう「一部のみに惹かれて結婚した」というケースが多いだけに、みなさんにはこういう婚活を避けて欲しい。

 最後に、朗報と言えばそうなのだが、実は35~40歳の独身女性には美人が多く、私の相談者さんでも約7割を占めている。その理由は、自分の美しさを知っているから「好条件の男性ばかりを探してきた」「受け身の恋愛ばかりで悪い男に引っかかってきた」から。しかし、35歳を超えると突然モテなくなり、人柄重視の婚活に切り換えるため、みなさんにも十分チャンスがあるのだ。しかし、性格や家事能力は未知数なだけに、みなさんはそんな美女と出会ったとしても無条件で飛びつかず、それぞれの項目をしっかり見極めて結婚に踏み出すべきだろう。

.........探すべきは「短所が気にならない」女性。狙い目は35~40歳の美女

【参考記事】未婚男性の「不幸」感が突出して高い日本社会

※シリーズ第5回:仕事のグチをこぼす相手すらいない40代男性は珍しくない


『独身40男の歩き方』
 木村隆志 著
 CCCメディアハウス



ニューズウィーク日本版ウェブ編集部


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