靖国参拝で崩れた、真珠湾追悼の「和解」バランス - 冷泉彰彦 プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
ニューズウィーク日本版 / 2016年12月29日 15時40分
それは「一切の罪を背負う」という覚悟と引き換えに「戦後日本の平和」を、まさに命懸けで祈念して静かに亡くなったということです。遺族もそうした歴史の重み、故人の死の重みをよく理解して、静かな生活を守っておられると理解しています。一部にはそうでない方もいらっしゃいましたが、それはお孫さん世代で、しかもごく一部、そして既に他界されています。
そんなわけで、現状において、政治的な意味合いを込めて参拝をするということは、正にこの7人の死という事実を政治利用することに他ならない訳です。また、この7人の位置付けをめぐって、70年後に日本と中国が相互に不快感を深めるようでは、この7人の「平和への遺志」が反故にされていることになるからです。
今回の真珠湾献花で、広島と真珠湾での追悼の相互性というバランスは確保されたのであって、防衛相の靖国参拝は必要なかったのではないでしょうか。外交面でプラスになることは全くないように思います。
この記事に関連するニュース
-
林官房長官「誤った報道が混乱を生じさせ、極めて遺憾」 生稲晃子外務政務官の靖国参拝の誤報に“異例の言及” 外交にも影響か
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月26日 17時23分
-
【速報】林官房長官「誤った報道が混乱を生じさせ極めて遺憾」 生稲晃子外務政務官の靖国参拝の誤報 外交にも影響か
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月26日 12時22分
-
ルビオ次期国務長官を注視しよう(下)安倍首相の靖国参拝への支持
Japan In-depth / 2024年11月24日 19時0分
-
日本政府、佐渡金山の追悼式に「靖国参拝」生稲外務政務官を派遣…韓国側、慎重な態度
KOREA WAVE / 2024年11月23日 6時0分
-
なぜ日本では国の代表者が公式参拝できないか? 橋下徹「『靖国問題』が最高のケーススタディーである理由」
プレジデントオンライン / 2024年11月22日 9時15分
ランキング
-
1ロシア軍、ウクライナのエネルギー施設に大規模攻撃…100万以上の世帯が停電か
読売新聞 / 2024年11月29日 11時51分
-
2ゼレンスキー氏が「戦争税」法案に署名 戦時下で初の増税へ
ロイター / 2024年11月29日 9時46分
-
3プーチン氏、メルケル氏が「犬が怖いと知らなかった」…会談に愛犬伴ったことを謝罪
読売新聞 / 2024年11月29日 10時9分
-
4ジョージア、親欧米路線放棄 「28年までEU加盟交渉凍結」発表 対露接近も
産経ニュース / 2024年11月29日 8時40分
-
5アングル:ロシア国内で深刻化する人手不足、軍や防衛産業が働き手吸収
ロイター / 2024年11月29日 14時3分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください