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対テロ軍事作戦に積極的なトランプが抱える血のリスク

ニューズウィーク日本版 / 2017年3月10日 19時30分

アメリカには地上戦でも助っ人がいる。昨年4月にはUAEとサウジアラビアの軍特殊部隊がAQAPの最大拠点だった南部の港湾都市ムカラを奪還。港湾の管理と市民への課税などで数百万ドルを調達していたAQAPに打撃を与えた。

以後、イエメンの対テロ作戦はUAEの特殊部隊が主導権を握るようになった。UAEを後ろ盾とする軍は内陸から沿岸にかけて進攻し、バルハフ地区にある天然ガスのプラントも掌握した。最終的には北へ進軍し、AQAPを支配領域から追い出そうとする可能性があると、専門家は指摘する。

そうなれば、イエメンの内戦開始以来サウジアラビアの介入に乗じて勢力を挽回したAQAPも、いくらか後退させられるだろう。米NGO国際危機グル―プの報告書は、AQAPが息を吹き返した要因について、サウジアラビア主導の連合軍がフーシ派の武装組織を倒すことだけを「ほぼ一心不乱に」目指したからだと指摘。その間にAQAPは連合軍が供給する武器を手に入れ、銀行強盗などで資金を調達したという。

From Foreign Policy Magazine


ダン・デルース


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