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R&D系オフィスの新潮流、マイクロソフトのBuilding 44に潜入!

ニューズウィーク日本版 / 2017年3月31日 19時2分

【参考記事】光と優秀な人材を取り込む「松かさ」型ラボ

(左)エントランス脇から垂直に延びる階段。同社クラウドサービス「azure」にちなんだ青のカラーリング。上下階のコミュニケーションをつなぐ。(右)キャンパス内はかなりの広さ。建物間の移動にはシャトルバスが使われる。巡回するシャトルバスは、シアトル市内のバスの数を上回るほどだ。

部署ごとにデザインされるチームスペースの一例。ソファやテーブルなどのファニチャーは設計の段階でリクエストすることができる。

受付にはマイクロソフト製デバイス「キネクト」を使い、人の動きにあわせて動くアートが展示されていた。



大人数での情報共有、ミートアップイベントなどに使えるスペース。普段はテーブルフットボール台やミニバスケットゲームなどが置かれ、リラックスエリアとして使われる。

プライバシーが欲しいとき、作業に集中したいときはワークエリアから離れて作業する。

新たな企業文化の理念を具現化したようなオフィス

明るいエントランスと、そこから垂直に延びる青い階段も象徴的だ。マイクロソフトが提供するクラウドサービス「アズール(azure/イタリア語で青の意)」にちなんだカラーリング。その明るい雰囲気は従来の企業イメージを一新する。「ワォ、これがマイクロソフトなんですか? と来訪した方が驚くほど」(クラークソン氏)

この変化は2014年にサトヤ・ナデラCEOが就任してからのこと。ナデラCEOが打ち出すメッセージをもとに、新たな企業文化が築かれようとしている。すなわち「ほかの人と一緒に仕事をしよう(Use the work with other people)」「仕事を分け合おう(Share the work)」「助け合おう(Help other people)」「共に成功しよう(Be successful)」。ネイバーフッドも、これらを体現する手法だと言える。

「当社には『人間味(humanized)』というカルチャーがあります。私たちは人間にあわせたスケール、プロポーションの環境をつくりたい。マイクロソフトは厳しいルールがある会社ではありません。自分で自分をマネジメントできますし、好きなところで仕事をしてもいいのです。でもR&Dの部署の人間は、みなここが好き。仕事もよりよく進むのです」

創業:1975年
売上高:約778億4900万米ドル(連結/2013年)
純利益:約218億6300万米ドル(連結/2013年)
従業員数:9万9000人(2013年)
http://www.microsoft.com

コンサルティング(ワークスタイル):自社
インテリア設計:ZGF Architects

WORKSIGHT 09(2016.4)より

text: Yusuke Higashi
photo: Kazuhiro Shiraishi

メイン動線に設けられたキッチンスペース。チーム間のコミュニケーションを誘発する。別棟にあるカフェテリアでは様々な国の料理を楽しめることでキャンパス内のワーカーをつなぐ。

(左)フォーカスルーム。部署ごとに割り当てられるチームルームのコンパクトバージョンだ。この部屋はソフトライティングで座っていて居心地のいい空間になっている。(右)ソーシャルエリアの様子。ここはカフェ風なデザインになっている。

グローバル・ワークプレイス・ストラテジストのマーサ・クラークソン

※当記事はWORKSIGHTの提供記事です





WORKSIGHT


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