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ハリウッド版『ゴースト・イン・ザ・シェル』に描かれなかったサイボーグの未来

ニューズウィーク日本版 / 2017年4月7日 16時30分

私たちの意思を自発的にネットワーク化する開発も進んでいる。豪エモーティブ社のデバイスは、脳が発した電気信号を感知する脳波(EEG)技術を駆使したウエアラブル機器で、信号を解釈して役に立つ形でアウトプットする高度な技術を持つ。例えば、コンピューターにつないだエモーティブのデバイスを装着すれば、思考だけでビデオゲームをコントロールできる。

筆者の研究室では、人間と同じような記憶力をもった人工知能(AI)ロボットの研究をしている。システムと人間の脳の融合は、現在の科学技術では不可能だが、数十年後には実現可能かもしれない。電子インプラントが記憶や知能の進歩に役立つようになれば、試してみたい人も多いだろう。このような科学技術はまさに生まれようとしており、『ゴースト・イン・ザ・シェル』のようなSF映画は、人間が人間の能力を根本的に変えうる力を過小評価すべきではないことを教えてくれる。

Tony Prescott, Professor of Cognitive Neuroscience and Director of the Sheffield Robotics Institute, University of Sheffield

This article was originally published on The Conversation. Read the original article.

トニー・プレスコット(英シェフィールド大学認知神経科学教授)


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