なんと、北朝鮮が「一帯一路」サミットに ?!--文在寅効果か?
ニューズウィーク日本版 / 2017年5月11日 20時13分
そんな中、中国から西側の国家すべてを結びつける中国の「一帯一路」構想は、まさにシルクロード時代からの「中華民族の偉大なる復興」「中国の夢」を実現させるための国策で、ヨーロッパ諸国も熱い目を中国に注いでいる。
北朝鮮の横暴さと比べると、まるで中国が独裁国家ではないような錯覚を覚えている人もいるのかもしれないが、中国がどのような「野心」をその下に隠しているか、そして中華人民共和国という国が、どんなに「嘘で塗りかためられた中国共産党」によって建国された国であるかを見落とさないでほしい。
平和は望むところだが、言論の自由を許さない国家が覇権を手にした後の世界も考えながら、静かに考察していきたい。
[執筆者]遠藤 誉
1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会科学研究所客員研究員・教授などを歴任。『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』『チャイナ・ジャッジ 毛沢東になれなかった男』『完全解読 中国外交戦略の狙い』『中国人が選んだワースト中国人番付 やはり紅い中国は腐敗で滅ぶ』『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』など著書多数。近著に『毛沢東 日本軍と共謀した男』(新潮新書)
※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。
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遠藤誉(東京福祉大学国際交流センター長)
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