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日本はAIIBに参加すべきではない--中国の巨大化に手を貸すな!

ニューズウィーク日本版 / 2017年5月17日 15時15分

日本人は今、北朝鮮の横暴さのお蔭で、まるで中国が常識的で平和的であるかのような錯覚を覚えているかもしれないが、ノーベル平和賞受賞者の劉暁波はいま監獄の中にいることを忘れてはならないし、「中国は開放的だ」というその言葉の下で、Great Fire Wall(万里の防火壁)という、外部の民主的情報を「有害情報」として遮断する情報の国家的壁があることを忘れてはならない。

筆者が老体に鞭打ちながら、こうしてコラムを書き発信し続けるのは、筆者が書いた自らの体験である長春封鎖の事実(『チャーズ 中国建国の残火』)を、中国が絶対に認めようとしないからである。

日本がAIIBなどに参加したら、ただひたすら戻ってこないお金(日本国民の血税!)を中国のために注ぎ続け、中国を巨大化させることに貢献するだけで、日本国民にとっては、百害あって一利なしと心得るべきだろう。筆者は反対だ。


[執筆者]遠藤 誉
1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会科学研究所客員研究員・教授などを歴任。『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』『チャイナ・ジャッジ 毛沢東になれなかった男』『完全解読 中国外交戦略の狙い』『中国人が選んだワースト中国人番付 やはり紅い中国は腐敗で滅ぶ』『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』など著書多数。近著に『毛沢東 日本軍と共謀した男』(新潮新書)



※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

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遠藤誉(東京福祉大学国際交流センター長)


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