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イスラエル人からトランプに託す究極の「ディール」

ニューズウィーク日本版 / 2017年5月23日 19時0分

最も重要なのは、和平の実現には「2国家共存」という明確な目標が不可欠だということだ。イスラエルとパレスチナはその過程で、2国家の実現を後押しする周辺国や国際社会と連携し、変化に対応しつつ自主的に交渉を進めることになる。トランプ政権はその姿勢を明確に打ち出す必要がある。

この手法だと、トランプは「究極の取引」を直ちに実現することこそできないが、中東の歴史を前向きに転換させ、ひいては安全で民主的なユダヤ人国家としてのイスラエルの未来を確約するという、従来と比べてはるかに優れた約束を結ばせることができる。それこそ、歴史に残る偉業として語り継がれるだろう。

<筆者>
アミ・アヤロン(イスラエルの情報機関シン・ベトの元長官)
ギリアード・シェール(イスラエル政府の元交渉担当責任者、イスラエル国家安全保障研究所のシニアフェロー)
オルミ・ペトルシュカ(イスラエルの起業家)
*いずれもイスラエルの無党派組織「ブルー・ホワイト・フューチャー」の責任者

(翻訳:河原里香)


アミ・アヤロン(イスラエルの情報機関シン・ベトの元長官)他


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