「神の党」を名乗るヒズボラの明と暗
ニューズウィーク日本版 / 2017年8月2日 10時20分
ヒズボラも負けてはいない。イスラエル軍の動きを注視し、情報を探り、戦闘員をレバノン南部に移動させて侵攻に備えている。「今はシリア政府軍が状況を掌握しているから」とダヒエの司令官は語る。「こちらはレバノン南部に集中できる」
【参考記事】エルサレムでの衝突はどこまで広がるのか──パレスチナ・イスラエルで高まる緊張
イスラエルと国境を接するレバノン南部の緊迫した状況は、今に始まったことではない。しかしヒズボラが臨戦態勢を整えていることと、アメリカがシリアへの関与を強めていることから、地域の緊張は一段と高まっている。何といってもレバノン南部はヒズボラの牙城であり、青々とした谷や丘陵の陰に多数のミサイルを隠している。戦争で最も被害を被るのは地域の住民だが、彼らはそうした暮らしに慣れてもいる。
「イスラエル側は準備しているし、こちらも準備は万端だ」。レバノン南部にいるヒズボラの幹部は言った。「子供たちの世代に戦い方を教えること。それはわれわれの文化の一部だ」
秋が来る前に戦争になる。この幹部はそう予測した。彼が正しければ、シリアにいるラビエのような兵士はレバノン南部に呼び戻されるだろう。「どこであれ、イスラエルが約束を破れば」とラビエは言った。「われわれが立ち向かう」
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[2017.8. 1号掲載]
シュローム・アンダーソン
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