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投資家が夢見る、大化けする銘柄「テンバガー」の見つけ方

ニューズウィーク日本版 / 2017年9月15日 10時20分



●テンバガーになる銘柄の傾向とは?

これら実際にテンバガーとなった銘柄を分析すると、次のような傾向があることがわかります。

・時価総額が300億円以下の中小型株
・上場から10年以内の企業
・低い株価で推移していた低位株
・新興の産業やベンチャー企業
・旬のテーマや話題性のある企業
・業績が急拡大、または急拡大が予想されるもの

業種としては、サービス業、インターネット通信業、IT関連企業に多いと言えます。

●時価総額300億円以下の中小型株を狙え!

企業のサイズ(時価総額)は株価の動きに大きく影響します。時価総額は「株価」に「発行済株数」をかけて算出します。

時価総額が大きいとあまり値動きがなく、小さいほど値動きは大きくなります。このことは、時価総額が20兆円を超えるトヨタ自動車<7203>の株価が、いきなり2倍、3倍にはならないことを考えれば理解できるでしょう。

特に小型株は、「浮動株(市場に幅広く流通して常に売買されている株)」が比較的少なく、大型株よりも上昇する可能性が大きくなります。市場に流通している株数が少ないために、株価上昇につながる材料があると一気に品薄状態となり、株価が10倍、20倍と大きく膨れ上がるためです。

そのためテンバガーを狙うなら、東証1部上場銘柄ではなく、東証2部やマザーズ、ジャスダックに上場している中小企業で探すことをお勧めします。

(参考記事)時価総額から見えてくる意外な事実 プロは常にここを意識している

ではここからは、実際にテンバガーとなった銘柄を例に、大化けしやすい傾向について詳しくひもといていきます。



テンバガーの探し方

時代のトレンドを捉えた急成長企業

ディップ<2379>は、アルバイト求人サイト「バイトル・ドットコム」を展開している企業です。国民的アイドルを使った広告戦略などを武器に業績を拡大し、2004年に東証マザーズへ上場、2013年に東証1部上場を果たしました。

アベノミクスで打ち出された「一億総活躍社会」というテーマによって、人材サービス関連株は飛躍的に上昇しました。なかでもディップは、ユーザーの仕事探しがスマホに移行したことが追い風となって業績面も裏付けされ、2013年初頭の安値から2016年7月にかけて、株価は60倍以上の驚異的な上昇を遂げました。





このように時代のトレンドやテーマ性を持った急成長株は、業績も年率2ケタを超える成長を見せ、テンバガーを超えた「大出世銘柄」となることがあります。

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