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北朝鮮の次はNFLを「口撃」、スポーツまで敵に回したトランプ

ニューズウィーク日本版 / 2017年9月25日 19時0分


Tom Brady is locking arms with his teammates pic.twitter.com/IbUjnlKGF2— Mark Daniels (@MarkDanielsPJ) 2017年9月24日


LeBron showing love to the NFL players pic.twitter.com/wUrgH0YLkJ— Bleacher Report (@BleacherReport) 2017年9月24日


怒りがエスカレート

発端は9月22日、トランプがアラバマ州の演説で、国歌斉唱時に起立しない選手は国家に対する敬意がないとしてやり玉にあげたことだ。トランプはこうツイートした。「NFLの選手が星条旗やアメリカに対する無礼な態度を改めるまで、NFLのファンが試合をボイコットしたらどうか。クビか、出場停止だ!」「NFLの観客動員数や視聴率は下り坂だ。試合が退屈なのは事実だが、そもそもの理由は、多くのファンがアメリカを愛しているからだ。NFLはアメリカの味方であるべきだ」

さらにNFL選手の抗議を見ると、「腕を組むのはいいが、膝をつくのは容認できない。視聴率が悪いわけだ!」と反発した。

NBA(米プロバスケットボール)の昨季王者ゴールデン・ステート・ウォリアーズについては、スター選手のステファン・カリーがトランプに抗議して表敬訪問に参加したくないと言ったので「招待を取り消す」とツイートした。カリーを支持したクリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズも批判した(ウォリアーズはその後、全員一致でホワイトハウス訪問を取りやめた)。



NFLの抗議は、昨年8月に当時サンフランシスコ・フォーティーナイナーズに所属していたコリン・キャパニック(今はフリーエージェント)が黒人に対して相次ぐ警察の暴力に抗議して国歌斉唱時の起立を拒否したことがきっかけで始まった。トランプは先週初め、アラバマ州の集会で、キャパニックや彼に同調して抗議行動に参加した選手らを批判した。「どこかの選手が星条旗に敬意を表さない時、NFLのオーナーが『そのくそ野郎を今すぐフィールドからつまみ出せ、あいつはクビだ』と言う場面を見たくないか?」

トランプの連日の攻撃は火に油を注いだだけだった。英ロンドンのウェンブリー競技場で24日に開催されたボルチモア・レイブンズ対ジャクソンビル・ジャガーズの試合では、国歌斉唱時に両チームのほとんどの選手が横一列で腕を組んだり、片膝をついたりした。レイブンズのコーチ、ジョン・ハーバウも選手とともに腕を組んだ。引退後にレイブンズの殿堂入りを果たし、過去にキャパニックの抗議行動を批判したことがあるレイ・ルイスですら、古巣のチームメートとともに片膝をついた。トランプの大統領就任時に100万ドルを献金したジャガーズのオーナーでパキスタン系移民のシャヒド・カーンも、選手らと腕を組んだ。

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