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北朝鮮の次はNFLを「口撃」、スポーツまで敵に回したトランプ

ニューズウィーク日本版 / 2017年9月25日 19時0分

抗議選手にブーイングも

「ジャガーズとNFLはアメリカの姿を反映している。人種、信仰、物事の視点、目標など、多くの面で多様性を呼び込んでいる」と、カーンは米スポーツ専門局ESPNを通じて声明を発表した。「我々には解決すべきことがたくさんあり、やり遂げる力もある。だが大統領の発言がそれを困難にしている。だからこそ、チームとしても個人としても、世界に意思表示したかった。時に意見の相違はあったとしても、より良い人間や国になるためなら我々は団結できる」

皆が同意見だったわけではない。試合を観戦した一部のファンが、片膝をついた選手にヤジを飛ばしたという報道もある。米ネットメディア「インターセプト」の記者、ショーン・キングによれば、ニューヨーク・ジェッツのオーナーであるウッディ・ジョンソンがトランプから駐英大使に任命された手前、ジェッツの選手は膝をつくのを止めるようチームが命令したという。

過去にも抗議を試みたNFL選手はいる。グリーンベイ・パッカーズのマーテラス・ベネットや、フィラデルフィア・イーグルスのマルコム・ジェンキンス、オークランド・レイダーズのマーショーン・リンチなどだ。だがこれほど大規模な抗議行動は今回が初めてだ。



米スポーツサイト「ブリーチャー・リポート」によれば、NBAのスーパースターで、全米で最も有名なスポーツ選手の1人であるレブロン・ジェームズは、トランプに対する抗議の姿勢を見せたNFLの選手らを支持すると、自身のスナップチャットで表明した。

バッファロー・ビルズの元コーチで、現在はESPNの解説者を務めるレックス・ライアンも、トランプの発言に反発した。ライアンは長年にわたる熱烈な共和党の支持者であり、昨年4月に地元バッファローで開催された大統領選の選挙集会では、トランプの紹介役を務めた。

「言わせてもらおう、私は頭にきている」と、彼は試合前の式で言った。「正直言って、私はドナルド・トランプを支持していた。だがこれらの発言はひど過ぎる。NFLの選手をろくでなし呼ばわりするなんて。私の知る選手たちはろくでなしではない、私が知っているのはロッカールームに留まった選手たちだ。誇りに思う」

(翻訳:河原里香)

ティム・マーチン


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