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「空港返せ」「油田返せ」イラクと周辺3カ国が独立反対で四面楚歌のクルド人

ニューズウィーク日本版 / 2017年9月28日 18時36分



イラクでクルド人の独立志向が高まったきっかけは、2003年にアメリカがイラクに侵攻し、独裁者サダム・フセイン元大統領が失脚したこと。クルド人住民を弾圧し、虐殺していたフセイン政権の崩壊がきっかけだ。

シリアは、ワリード・ムアレム外相がロシア政府系メディア「ロシア・トゥデー(RT)」のインタビューで、将来的なクルド人の自治拡大に言及した。シリア国営メディアのシリア・アラブ通信によれば、ムアレムは今回の投票結果は認めないと前置きして言った。「もしシリア国内のクルド人が何らかの形で自治を望むなら、対話による交渉は可能だ。シリア政府はISISの掃討が終われば、クルド人住民と向き合い、将来の問題解決に向けて理解し合うことができる」

シリアでは、バシャル・アサド大統領が率いてイランとロシアの支援を受けるシリア政府と、米政府の支援を受ける反政府勢力「シリア民主軍(SDF)」の両方が、ISISの掃討作戦に力を入れている。だがISISの掃討が大詰めを迎え、内戦終結後のシリアの将来に関する意見の隔たりの大きさが明らかになるにつれ、シリア政府とクルド人勢力の対立は再び強まっている。

(翻訳:河原里香)


トム・オコナー


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