ポルノ王がトランプの首に11億円の懸賞金!
ニューズウィーク日本版 / 2017年10月16日 18時15分
<ポルノ王、ラリー・フリントのトランプ弾劾作戦の行方や如何に......>
就任以来、ロシアの関与を巡る「ロシアゲート」に迷走人事、滅茶苦茶な振る舞いやツイートで注目を集めてきたドナルド・トランプ米大統領。弾劾の可能性を巡る報道も落ち着いたかと思われる状況で、大胆な手に打って出た人物がいる。
米アダルト雑誌「ハスラー」の発行人でポルノ業界の重鎮のラリー・フリントが、10月15日付けのワシントン・ポストに驚きの広告を出稿したのだ。
トランプを弾劾に追い込むタレこみに1000万ドル!
同紙の日曜版に掲載された全面広告には「ドナルド・トランプの弾劾と罷免につながる情報の提供者に、最大1000万ドル(約11億円)を与える」という文言が謳われている。広告を掲載したワシントン・ポストは記事としてもこのニュースを取り上げている。
フリント自身のツイッタ―で投稿された広告は6万リツイートを超えている。なお、現時点でトランプはこれに反応したツイートはしていない。
(ワシントン・ポスト日曜版に掲載された全面広告)
民主党支持者のフリントがこのようなアクションを起こすのは今回が初めてではない。フォーチュン誌によると、フリントは1970年代から「議員の不倫関係の証拠提供者に最大100万ドルを支払う」と掲げていた。カリフォルニア州知事選に出馬したこともある。
2012年の大統領選で共和党の候補者だったミット・ロムニーの納税申告の不正を暴くなど、右派政治家の私利私欲に走った政権運営を暴露するムーブメントを先導してきた。そのため、保守派からは疎まれる存在として知られる。
トランプに対してもかねてから反対の立場を取っていた。英デイリー・メールによれば、フリントはトランプの当選が「違法」だと主張。就任9カ月を数える期間でトランプが大統領の仕事に「危険なほど向いていない」ことが証明されたと訴えている。
複数の報道によると、フリントは昨年の大統領選でトランプのライバルだった民主党のヒラリー・クリントンを支持。トランプの当選を阻止するべく、ネタ集めに奔走していたという。
今回の広告ではウォーターゲート事件がきっかけで辞任に追い込まれたリチャード・ニクソン米大統領(共和党)の例を挙げ、トランプを批判。パリ協定離脱やジェームズ・コミーFBI前長官の解任を強行したトランプを「現代において明らかな敵」と表現している。
多額の懸賞金はどこから?
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