定年後どう生きるか、最大のポイントは「黄金の15年」にあり
ニューズウィーク日本版 / 2017年10月23日 16時4分
人生には、自分で自分のことを簡単にはコントロールできない時期と、自ら裁量を発揮できる時期があると著者は言う。確かにそうかもしれない。事実、私が自分自身のことに当てはめてみてもそう感じる。今の自分がどれだけ自分をコントロールできているのかは分からないが、それでも似たような実感は持つことができる。
そして著者は、こうも言うのだ。そういう意味において、定年までの会社生活はリハーサルであって、定年後からが本番なのだと。「話を聞いた人たちの顔を思い浮かべるとそう思うのである」という一文には、柔らかな、それでいて力強い説得力がある。
『定年後――50歳からの生き方、終わり方』
楠木 新 著
中公新書
[筆者]
印南敦史
1962年生まれ。東京都出身。作家、書評家。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。現在は他に、「ライフハッカー[日本版]」「WANI BOOKOUT」などで連載を持つほか、「ダヴィンチ」「THE 21」などにも寄稿。新刊『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』(大和書房)をはじめ、『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(ダイヤモンド社)など著作多数。
【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガリニューアル! ご登録(無料)はこちらから=>>
印南敦史(作家、書評家)
この記事に関連するニュース
-
〈月収100万円〉超のエリート部長、〈退職金4,000万円〉をもらって華麗に現役引退も「すまん、1,000円しかない。」と飲み代払えず…生活困窮のなれの果て
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月20日 7時15分
-
60歳で定年退職→同業種で起業…出版社の元編集長が“ワンランク上”のキャリアを手に入れられたワケ【人材開発コンサルタントが解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月11日 10時15分
-
幸福度が最も低下するのは「48.3歳」…誰もがハマる"魔の年代"に絶対にやってはいけないこと
プレジデントオンライン / 2024年4月30日 7時15分
-
40歳過ぎたら下り坂「残りの人生をどう生きるか」 稲垣えみ子×中村医師「手放すことは怖くない」
東洋経済オンライン / 2024年4月29日 12時0分
-
定年後も返済額「月13万円」だと…!? コツコツ働いてきた日本の平均的サラリーマン「60歳で破産」に現実味!?のワケ【住宅ローンの落とし穴】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月25日 9時0分
ランキング
-
1焦点:米支援遅れに乗じロシアが大攻勢、ウクライナに戦線崩壊の危機
ロイター / 2024年5月20日 18時59分
-
2ロシア企業が開発のAI、「ひどい臆病者」と前大統領激怒…ウクライナ問題に「勉強中」とのみ回答
読売新聞 / 2024年5月20日 17時23分
-
3イラン大統領死亡、中東の状況注視する=林官房長官
ロイター / 2024年5月20日 16時50分
-
4台湾の頼総統、中国に軍事威嚇の停止呼びかけ 「世界平和への挑戦」
産経ニュース / 2024年5月20日 13時35分
-
5中国の呉駐日大使、日本が「台湾独立」加担なら「民衆が火の中に連れ込まれる」と警告
産経ニュース / 2024年5月20日 19時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください