「オータニフィーバー」過熱で注目される、米メジャーリーグの二刀流 - 冷泉彰彦 プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
ニューズウィーク日本版 / 2017年11月28日 15時30分
そんな中で、「大谷選手の交渉権を取ったら6人制を考えよう」という計算をしている球団もあるようです。ということは、大谷選手がどの球団と契約するかによって、投手に関する契約更改や移籍のストーブリーグの様相は変わってくるわけです。また、仮に大谷選手をDHもしくは一塁手などの中距離砲としても計算するのであれば、やはり彼を取るか取らないかで、チームの補強方針が変わってくるのかもしれません。
そんなわけで、二刀流論議は極めて現実的な問題として、メジャーでは進行中ですし、またその結果として、大谷選手の去就が大きく注目されているということにもなっているわけです。それにしても、今回のストーブリーグの目玉である、マイアミ・マーリンズのスタントン選手(今季のナ・リーグ本塁打王、MVP)を差し置いて、大谷選手が「注目度1位」というのは、少々加熱気味であり、もう少しメディアも各球団も冷静になって欲しいと思います。
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