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サーモンを愛する「寿司男」から1.7mのサナダムシ発見

ニューズウィーク日本版 / 2018年1月22日 17時45分

<お尻から出たのは腸かと思ったら、サナダムシ。トイレットペーパーの芯に巻いて持参した男のてん末>

米カリフォルニア州に住む、生魚が大好きな男性に悲劇が起こった。ある日、お腹を下してトイレで用を足そうとすると、なんだか様子がおかしい。肛門から細長いものがぶら下がっていたのだ。男性は咄嗟に「腸が飛び出した」と思って恐くなったという。それでも、腸と思しき物体を掴み引っぱり出すと、姿を現したのは全長5.5フィート(約168cm)の寄生虫だった。

病院に駆け込んだこの男性の対応に当たった救急担当の医師ケニー・バーンによると、男性はこれまでの経緯を話していたが周囲は懐疑的だったという。しかしここでバーンは、男性の手にあるビニール袋に気づいた。ビニール袋の中を確認すると、トイレットペーパーの芯に巻かれたサナダムシだった。

He ate raw fish almost every day - until a 1.6-metre-long tapeworm slithered out of his body https://t.co/34hPvvgzCP pic.twitter.com/s1rahsQDHk— The Straits Times (@STcom) 2018年1月20日



バーンに「その虫はあなたのお尻から出てきたのですか」と尋ねられた男性の返事はもちろん「イエス」。ここから詳しい問診が始まり、男性が腹部痙攣と血の混じった下痢に苦しんでいること、そして原因が男性の大好物にあることを突き止めた。

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サーモン大好き、刺身は毎日

問診によると男性は衛生環境の良くない国への渡航歴もなく、疑われたのは食事。CBSによると、男性は寿司が大好きで、特に生のサーモンを愛しほぼ毎日食べていたという。



昨年、米疾対策センター(CDC)はアジア太平洋地域でサーモンに寄生したサナダムシが、アメリカ近海の魚にまで広がっていると警告を出していた。英デイリーメールによると、アラスカで水揚げされたサーモンにサナダムシが寄生する可能性が指摘されたという。医師らは、生食でサナダムシが体内に寄生する危険性は低いとしながらも、その可能性はゼロではないとしている。

また、危険なのはサナダムシだけじゃない。生の食材にはサルモネラ菌をはじめさまざまな細菌が存在し、病気を引き起こすこともある。専門家は、健康状態に応じて生鮮食品や生ものを購入するよう勧めている。家庭で魚を調理するときには、華氏145度(摂氏63度)で加熱調理するよう米食品医薬品局(FDA)が推奨している。また、冷凍することで寄生虫を殺すこともできるという。

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