今回は違う! 銃社会アメリカを拒絶する賢い高校生たち
ニューズウィーク日本版 / 2018年3月15日 17時5分
ストーンマン・ダグラス高校の生徒たちの訴えを受けて、3月24日には首都ワシントンで「私たちの命のための行進」が実施される。主催側は最高50万人の参加を見込んでいる。
銃による暴力防止に取り組む全米最大の組織「エブリタウン・フォア・ガン・セイフティー」の公式ホームページによれば、香港、インドのムンバイ、アルゼンチンのブエノスアイレスなど世界中の市民団体が連帯を表明しており、14日時点でその数は少なくとも738に上った。
もの言う若年層の票
4月20日は、全米に衝撃を与えたコロンバイン高校銃乱射事件(死者13人)から19年目に当たり、この日にも「ナショナル・スクール・ウォークアウト」と銘打って全米各地の高校で授業ボイコットが実施される。
「銃による暴力を防ぐために何の行動も起こそうとしない連邦や州、地方自治体の議会と当局」に抗議するためボイコットを行うと、主催団体の声明文は述べている。
「多くの州では、有権者登録をするより、銃を購入するほうが簡単だ。一部の政治家は、銃よりも票を恐れているようだ......私たちはこの状況を変えたい」
「高校生たちは毎日、授業をボイコットして、連邦議会にデモをかけている」と、ジェームズは言う。「運動がこれほど盛り上がったのはまったく初めてと言わないまでも、久しぶりだ。この勢いは中間選挙まで続くだろう」
ジェームズらは他の銃規制団体とも連携し、中間選挙に向けて若年層の有権者登録と16~17歳の事前登録を支援する活動を行うという。これもまた、議会を動かす力になりそうだ。
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ライアン・シット
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