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シンガポールで6月?の米朝サミットへ向けて米韓が連携

ニューズウィーク日本版 / 2018年5月8日 14時45分

<北朝鮮の非核化と引き換えに在韓米軍を差し出すのかどうかもはっきりしないトランプ米大統領を、韓国の文在寅大統領は「正しく」導けるのか>

アメリカのドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長による米朝首脳会談は、シンガポールで6月半ばに開催される可能性があると韓国の朝鮮日報が報じた。

米朝首脳会談はこれまで、韓国と北朝鮮の間にある非武装地帯(DMZ)で5月中に開催されるのではないかとみられていた。4月27日に南北首脳会談が開催された場所だ。

同紙の報道によれば、米朝首脳は、6月8日と9日に開かれるカナダG7サミットの直後となる6月第3週目に、シンガポールで会談する可能性が高いという。トランプは5月4日、歴史的な会談について、場所と日時は確定しており、詳細はまもなく発表されると述べていた。

在韓米軍についてあいまいなトランプ

トランプは5月4日にホワイトハウスで記者団に対し、「(詳細は)まもなく発表される。日時と場所は決まっており、すべて合意している」と述べた。「私たちは北朝鮮と、とても実りのある話し合いをしている。(北朝鮮に拘束されているアメリカ人の)人質についてはすでにかなり進展している。大変よい結果が期待できると思う。昨日も言ったように、注目していてほしい。かなりよい結果を目にすることになるだろう。会談のスケジュールも決まりつつある。日時と場所は確定している」

米朝首脳はこの会談で、北朝鮮の非核化問題について議論するとみられる。米朝会談に先駆けて、北朝鮮と韓国は歴史的な南北首脳会談を実施。南北首脳は4月27日にともに「板門店宣言」に署名し、平和と統一に向けて取り組んでいくことで合意した。金正恩は会談に先立ち、北朝鮮政権は核実験ならびにミサイル発射実験を停止し、核実験施設を廃棄すると発表した。

北朝鮮はこれまで、韓国に駐留する米軍が撤退することを条件に核兵器の開発を停止するとしていたが、最近になってその条件を取り下げた。とはいえ、トランプは数回にわたり、在韓米軍を一部または完全撤退したい意向を自ら口にしている。5月3日には国防総省に対し、朝鮮半島における米軍の規模縮小を検討するよう指示した。ところがその後、「現時点では」そうした動きは検討しておらず、金正恩との会談で在韓米軍を交渉材料にする予定はないとこれを翻した。



一方、韓国は、近く開催される米韓首脳会談で、米朝会談に関する緊密な協議を行うと述べた。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は5月22日にワシントンを訪問し、トランプと会談する予定だ。

韓国大統領府の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安全保障室長は、国家安全保障問題担当のジョン・ボルトン米大統領補佐官と会談後に次のように述べた。「私たちは、アメリカと北朝鮮の首脳会談を成功させるための方法について突っ込んだ意見交換を行った。会談成功に向けて、米韓の両大統領はワシントンで緊密な協議を行う予定だ」

(翻訳:ガリレオ)

(International Business Times)


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