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ルワンダ現政権は虐殺の加害者だった──新著が明かす殺戮と繁栄の方程式

ニューズウィーク日本版 / 2018年5月9日 17時40分

そして2点目は、実は、ルワンダのジェノサイドとコンゴのジェノサイドの両方を調査した国連法律家によると、後者では前者と同様か、あるいはさらに悪いパターンが起こったという。 (注3)

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(注1)「世界難民の日」国際シンポジウム報告書「ルワンダのジェノサイドと国際協力 ~残虐行為と難民流出をどう予防すべきか~」 立教大学、2014 年6月20日。
(注2) Juppé, 'Intervenir au Rwanda', Libération, June 16, 1994; Mitterand, 'Discours de Monsieur François Mitterand', Biarritz, 8 November 1994, 4; Ruzibiza, Rwanda. L'histoire secrète(Panama, 2005)328-336.
(注3)Judi Rever, "Congo butchery `like Rwandan genocide,'" 28 August 2010
https://www.smh.com.au/world/congo-butchery-like-rwandan-genocide-20100828-13wbm.html



マッピング・レポートが発表される前の2010年8月、本報告書が「ル・モンド」紙と「ニューヨーク・タイムズ」紙にリークされ、論争を呼んだ。

ルワンダ政府は怒りをあらわにし、報告書を公表するならスーダンのダルフール地方から自国のPKO要員を撤退させると脅した。

おそらくそのRPFをなだめるためか、潘基文国連事務総長(当時)がルワンダの首都キガリに飛び、交渉したらしい。同年10月1日に最終版のマッピング・レポートが公表されたが、その後、国連安保理などで同報告書の内容は一切議論されてない。

国内の人口割合からするとルワンダは世界最大のPKO派遣国であるが、そのPKO派遣が「政争の具」として利用されたことになる。

政争の具にされたPKO

さらに異常なのは、国連を含む「国際社会」はRPFが犯した罪を認める一方で、同じ「国際社会」は何もなかったかのように振る舞い、国家元首のカガメ大統領を「すばらしいリーダー」として賞賛していることだ。一体何のために──。

そしてさらにショッキングなことも共有したい。筆者は自身の研究の関係でこの数年、世界にいるルワンダ難民に聞き取り調査をしてきたが、ある元RPFの離反者はこう述べた。

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