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中国軍用ドローンが世界を制する日

ニューズウィーク日本版 / 2018年6月2日 16時30分

一部の国々にとっては、アメリカ製ではなく中国製ドローンを使うほうが経済的・政治的利点がある。価格はアメリカ製の約4分の1。中国は使用法について、アメリカのように制限や指図をしてくる可能性も低い。

外国がアメリカ製の武器を購入した場合、米政府はその用途について一定のコントロール権を持つと、英国際戦略研究所(IISS)の上級研究員ダグラス・バリーは指摘する。一方、中国のアプローチは、はるかに「ビジネスライク」だという。

輸出規制緩和により、国際市場でのアメリカ勢の競争力が向上するのは確かだが、問題は多くの国が既に中国のドローンに満足していることだろう。追加購入するときも、こうした国々は中国製を選ぶ可能性がある。バリーは言う。「いったん開いた(市場の)扉は、二度と閉められないかもしれない」

From Foreign Policy Magazine

<本誌2018年6月5日号掲載>

シャロン・ワインバーガー


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