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ジュリエット・ビノシュと河瀨直美が紡いだ「ビジョン」。

ニューズウィーク日本版 / 2018年6月21日 11時30分

──では、きっとビノシュさんと河瀨監督との対話の中で抜き出されたものによって、"ビジョン"を探す物語も撮影中に変わっていったということですね。


「役者をやっていて楽しいのは、ひとつのアイデア、ひとつの台詞、ひとつのシーンを演じる時に、いままで自分が生きてきた経験をわざわざ思い返さなくても、現実が演技の方にやってくることがある。そうやって同時に、本当の自分はどういう人間なのを開拓しているの。今回も、そういう意味で、すごくわくわくする現場だったわ」


Juliette Binoche
パリ出身。12歳で舞台デビュー。1983年、『Liberty Bell』(原題)で映画初出演。85年には『ゴダールのマリア』『ランデヴー』など多数の作品に出演し、レオス・カラックス監督『汚れた血』で注目を浴びる。『存在の耐えられない軽さ』(88年)でハリウッド進出。クシシュトフ・キェシロフスキ監督『トリコロール/青の愛』(94年)ではヴェネツィア、アンソニー・ミンゲラ監督『イングリッシュ・ペイシェント』(97年)ではベルリン、アッバス・キアロスタミ監督『トスカーナの贋作』(2011年)ではカンヌと。世界三大映画祭すべてにおいて女優賞を受賞。『ショコラ』(01年)ではアカデミー賞主演女優賞にもノミネートされた。


『Vision』
●監督・脚本/河瀨直美
●2018 年、日本・フランス映画
●110 分
●配給/LDH PICTURES
©2018 "Vision" LDH JAPAN, SLOT MACHINE, KUMIE INC.
全国公開中
http://vision-movie.jp

interview et texte : REIKO KUBO

※当記事は「mademe FIGARO.jp」からの転載記事です。





※madame FIGARO.jpより転載


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