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かわいいだけじゃない! 映画『皇帝ペンギン ただいま』で温暖化問題を考える

ニューズウィーク日本版 / 2018年8月23日 16時30分

――水中の撮影では危険なことも?

南極のあの水深の映像を人間が撮るのは世界で初めてのことだったので、関わった人たちはみんな未経験。やはり危険を覚悟しながらやった。水深100メートル、水温もマイナス2度くらいの中で、5時間、6時間という長時間の撮影で、しかも頭上には氷がかぶさった状態で撮らなければならないので。

もちろん参加しているダイバーは熟練したプロたちだったが、みんなが思っていたのは「ちゃんと南極基地に戻って来てほしい」ということだった。

――ペンギンは1匹?

何匹かを撮っている。ペンギンの外見は区別がつかないので、編集で1匹のようにしている。

――南極は人間にとっても過ごしにくい場所になってきている?

気温が1度や2度上昇したり、あるいは雨が降ったからといって人間の命が危うくなることはない。ただ雨が降れば、先ほど言ったようにヒナたちの生死に関わる。自分たちにとってはそれほどのことでもない気温上昇が、動物たちにはどれほどの影響を与えるのかということだ。環境問題を考えるうえで象徴的な現象だと思う。




大橋希(本誌記者)


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