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最初は「自分が何者か」よりも「誰の下で働くか」が重要

ニューズウィーク日本版 / 2018年10月26日 17時0分

八〇対二〇上司のもとで働くのが、なぜ重要なのか?

八〇対二〇上司は、あなたの手本になる。あなたが成果を出せば、より大きな責任を任され、あなたが上司の仕事を引き継ぐことになるだろう。自分の仕事は部下に引き継ぐ。また八〇対二〇上司が昇進すると、あなたも昇進する可能性が高い。上司が他社に移れば、一緒に連れて行かれる可能性もある。ビジネス、スポーツ、エンターテインメント、学術、どの世界もそうだが、ほんとうの意味で成功している人は、どこかの段階で、こうした八〇対二〇上司のもとで働いたことがあるはずだ。

ある分野で勢いを得るのは簡単ではないが、すでにあるものを利用するのはそれほど難しくない。だとしたら、自分で勢いをつくるよりも、まずは上司の勢いを借りたほうがいい。

いち早く成功している人の後方につき、風よけしてのし上がるほうが、自分で流れを起こすよりずっと簡単だ。つまり、最初は、「自分が何者か、何をするか」よりも、「誰の下で働くか」のほうが重要なのだ。問題にぶつかるのは自分のことばかりではない。むしろ、ほとんどが上司のことだ。

いまの上司は八〇対二〇上司だろうか。そうでないなら、急いで見つけたほうがいい。あなたのキャリアが大きく飛躍するだろう。



ヒント4 ― 八〇対二〇のアイデアをみつける

ヒント5 ― ご機嫌で役立つ変わり者になる

八〇対二〇の未来をおわかりいただけただろうか。手強いが、間違いなく素晴らしい世界だ。八〇対二〇の未来は、奴隷社会の対極にある。そして、それが取って代わろうとしている指示命令型の産業社会とは質的に異なり、より良い世界である。

わずかな労力で大きな成果を出すこと、しかも自分らしい意志の力を活かしてそれを実行できることほど嬉しいことはない。八〇対二〇の未来の個人の仕事は、より少ない労力でより多くを生み出すこと、しかも、自分にしかない知識と洞察を駆使して、楽しみながらそうすることだと言える。この輝かしい未来は、本質的には個人的なものだが、すぐれて社会的なものでもある。誰もが存分に味わえることを願っている。


『増補リニューアル版 人生を変える80対20の法則』
 リチャード・コッチ 著
 仁平和夫、高遠裕子 翻訳
 CCCメディアハウス




ニューズウィーク日本版ウェブ編集部


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