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Hua-wei(ホァーウェイ)を追い詰めると、日米にとって恐るべき事態が

ニューズウィーク日本版 / 2018年12月7日 18時30分

菅官房長官は本日、「現段階で、具体的な取り組み状況についてはコメントすることは控えたい。いずれにしろ、わが国全体のサイバーセキュリティーの向上に向けて、引き続き、さまざまな観点から取り組みたい」という表現に留めたが、これは事実上、ホァーウェイやZTEなどの製品について、全ての府省庁や自衛隊などが使用する情報通信機器から排除する方針を固めたことを意味する。アメリカの同盟国であるやオーストラリアやニュージーランドでも同様の動きが広まっている。

ZTEの締め付けに関しては賛同するが、ホァーウェイに関しては、「逆襲」を考慮しながら、慎重に対処する必要があるだろう。通信機器に潜んでいると言われる「怪しい機能」を慎重に見極め、賢明な思慮と対策が求められる。

最後に、余談をひとつ――。

昨夜の集まりで菅官房長官と同席したが、そのような場における同氏の笑顔は、ことのほか魅力的で、記者会見のときの表情からは想像もつかないほどの温かな人情味に溢れている。この笑顔を記者会見のときにも見せれば、国民の自民党に対する印象もかなり違ってくるだろうにと、反省を込めながら、ふと思った。

[執筆者]遠藤 誉
1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会学研究所客員研究員・教授などを歴任。著書に『「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか』(2018年12月22日出版)、『習近平vs.トランプ 世界を制するのは誰か』、『毛沢東 日本軍と共謀した男』、『卡子(チャーズ) 中国建国の残火』(中英文版も)、『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』、『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』、『チャイナ・ジャッジ 毛沢東になれなかった男』、『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』など多数。

※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

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遠藤誉(東京福祉大学国際交流センター長)


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