2019年の相場は「小幅な値動き」? 過去の亥年の日経平均を振り返ると...
ニューズウィーク日本版 / 2019年2月19日 6時50分
<日本には干支で相場の行方を占う格言がある。「こんなもの法則とは言えない」と一蹴していいものか。今年は亥年で、となると「亥固まる=小幅な値動きにとどまる」のだが......>
平成が終わり、新たな時代が始まる今年2019年の株式相場はどうなるのか――。いろいろな人からさまざまな予測が出ていますが、「なにひとつ確実なことはない」というのが株の世界の唯一の真実です。
干支で相場の行方を占う?
日本にはこんな相場格言があります。
辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)は笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)はつまずき、寅(とら)千里を走り、卯(うさぎ)は跳ねる
日本だけでなく世界の株式相場には、こうした「アノマリー(Anomaly)」がたくさんあり、法則と呼ぶには少々あやふや......ではあるものの時にはその通りになることもあり、何となく気にしている人も多いでしょう。
この干支アノマリーによれば「亥固まる」、つまり亥年の2019年は「小幅な値動きにとどまる」ということですが、実際のところ、過去の亥年の相場はどうだったのか。過去5回の亥年における日経平均株価の推移を振り返ってみましょう。
[こんな検証もやってます]
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2007年(平成19年)――リーマンショックの「火種」
・年始の始値=17,322.50円
・年末の終値=15,307.78円 −2,014.72円(−11.63%)
年の始値と終値だけでも約9%下落しており、あまり「小幅な値動き」でもないですね。
チャートを見ると、日経平均は8月から大幅に下げていることがわかります。この要因は、フランスの大手銀行・BNPパリバが、サブプライムローンが組まれた傘下のファンドの解約を凍結したことで世界中の投資家がパニックになった、いわゆる「パリバ・ショック」によるものです。
世界経済を震撼させた「リーマン・ショック(リーマン・ブラザーズの破綻)」は翌2008年ですが、前年の時点で「サブプライムローンはヤバい!」という空気が漂っていたのに、それでも市場は止まることができなかったことがわかります。
【2007年の新語・流行語大賞】
・(宮崎を)どげんかせんといかん
・ハニカミ王子
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