2019年の相場は「小幅な値動き」? 過去の亥年の日経平均を振り返ると...
ニューズウィーク日本版 / 2019年2月19日 6時50分
1995年(平成7年)――阪神大震災・地下鉄サリン事件
・年始の始値=19,724.76円
・年末の終値=19,868.15円 +143.39円(+0.73%)
年の始値と終値で比較すれば、まさに「小幅な値動き」となった年。しかし、その間には阪神・淡路大震災(1月17日)、そして地下鉄サリン事件(3月20日)があった国難の一年でした。
前年にはバブル崩壊の混乱が収束し、のちに「失われた20年」と言われる時代がスタート(他の区切り方をする場合もあります)。国内経済が振るわず貿易黒字が増したのはいいものの、アメリカがドル安(円高)政策を進めたことで一時は1ドル80円を切る超円高になりました。
【1995年の新語・流行語大賞】
・無党派
・NOMO
・がんばろうKOBE
なお「無党派」とは、東京・大阪の知事選で圧倒的基盤を持つ政党推薦候補を、無所属の青島幸男氏と横山ノック氏が破ったことによる一語。国難の一年で、新たな風を求めていたのかもしれません。
1983年(昭和58年)――バブルが始まる3年前
・年始の終値=8,021.40円
・年末の終値=9,893.82円 +1,872.42円(+23.34%)
年始から年末にかけて日経平均はおおむね右肩上がり。年始から年末までの値上がり率は23.34%。「小幅な値動き」どころか「超順調」な一年でした。
【1983年の話題・流行】
東京ディズニーランドが開園し、一方で、伝説となったNHK朝ドラ『おしん』が放映された年でもあります。ちなみに『現代用語の基礎知識』が発表する新語・流行語大賞は、翌年の1984年にスタート。
1971年(昭和46年)――ニクソン・ショック
・年始の終値=2,001.34円
・年末の終値=2,713.74円 +712.40円(+35.60%)
ひと目で8月の大暴落がわかります。これは、米ニクソン大統領がドル紙幣と金との交換停止を発表したことによる世界的な株式市場の混乱「ニクソン・ショック」によるものです。日経平均も一時は大きく値を下げましたが、年末には一気に回復。とても「小幅な値動き」とは言えない一年でした。
【1971年の話題・流行】
マクドナルドの日本1号店が銀座に開店(7月20日)。日清食品の「カップヌードル」が発売(9月18日)された年でもあります。第二次ベビーブームの先駆けの年であり、その子どもたちがいわゆる「団塊ジュニア」ですね。
1959年(昭和34年)――絶好調の岩戸景気
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