トランプ政権「万年閣僚候補」クリスティーの恨み節が炸裂
ニューズウィーク日本版 / 2019年3月12日 16時10分
――トランプは次の大統領選で再選を目指すつもりだと思うか。
大統領が「これ以上やってられるか」と言い出す日がいつか来てもおかしくない。人生を政治に懸けてきた人ではないし根っからの政治家でもないから、辞めるのは他の人たちと比べてずっと容易だろうと思う。
――大統領は今の時点で辞めることを考えているのか。
そうは思わない。非常に厳しい状況に置かれると、彼は意地になる。(逆に)退屈していれば、出馬しない可能性はずっと高くなるだろう。彼は圧力をかけられるとやり返すタイプだ。
――大統領とはどのくらいの頻度で話をしているのか。
2~3週間に1度くらいだ。たいていは夕方に住まいのほうに電話をして、最近の様子を確かめる。私の意見を伝えたくてかけることもあるし、いまテレビで何を見ているのかと尋ねることもある。
――あなたはわが子を自分の下で働かせたいと思うか。
思わない。家族をクビにして、その後で感謝祭のパーティーを一緒に過ごすのはつらいからだ。この点では私と大統領とは考えが異なるし、その点について本人に話をしたこともある。私は「あなたは子供たちをホワイトハウスで働かせる決断をしたが、それは大統領にとっての生活をより困難にする決断であり、首席補佐官にとってはあり得ない決断だ」と言った。
そんな人々(大統領の家族)を部下にされたら首席補佐官はたまらない。なぜなら重要な報告があるときに彼らは(首席補佐官の頭越しに)直接、大統領のところに行ってしまうからだ。
――民主党に目を向けると、20年大統領選に最も出馬の可能性が高いのは誰か。
ジョー・バイデン(前副大統領)が難敵になるかもしれない。長年の功績があり、長年にわたって民主党の各方面から点を稼いできているからだ。彼はまた、オハイオ州やミシガン州などのトランプが勝たなければならない白人労働者階級の多い地域でトランプと渡り合えるかもしれない政治家の1人だ。だがバイデンは高齢だから(現在76歳)、職務に耐え得ることを証明しなければならないだろう。
――民主党のアレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員が提案する、年収1000万ドル以上の高所得者層を対象に所得税の最高税率を70%に引き上げる税制案をどう思うか。
成功した人を罰するのはいかがなものか。どこまで公平さを追求したいのか。それはどういう数字なのか。それは70%なのか80%なのか。一定水準を超えて成功に罰で報いるのは社会にとって害悪だ。
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