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「囚人式」コンディショニングが、ビジネスパーソンに必要な理由

ニューズウィーク日本版 / 2019年3月22日 18時30分

関節を、こう動くものという摂理に則ったかたちで鍛える。使う抵抗(重量)も体重なので、無理がない。漸進的に大きくしていく負荷を使って徐々に慣らしていくので、強くなっていく筋肉システムに比例するように関節も強くなっていく。

骨密度も上がる。筋肉は、腱や靭帯を通して骨につながっている。筋肉を動かすと、腱や靭帯を通して骨が引っ張られる。すると、破骨細胞によって古い骨が除去され、骨芽細胞によって新しく健康的な骨が再生される。筋肉に負荷をかければ、骨粗しょう症になるリスクを減らすことができるのだ。

【参考記事】ジム不要の「囚人筋トレ」なら、ケガなく身体を鍛えられる!



さらに、最新作『プリズナートレーニング外伝 監獄式ボディビルディング』(ポール・ウェイド著、山田雅久訳、CCCメディアハウス)では、今までのコンディショニング技術に加え、自重力トレーニングのみでボディビルダーのような巨大な筋肉をつくり上げるエクササイズを惜しげもなく紹介している。

『外伝』ではまた、休息や食事法、さらにトレーニングに臨む心構えを「監獄式ボディビルダーになるための十戒」と定め、筋肉を「最大」かつ「最強」にする最良のメソッドとして提示。巨大で力強い雄牛(ブル)とアスリートのように俊敏なガゼル、両方の筋肉(作中では両者の名称を合わせて「ブルゼル」と表記されている)を手に入れたい人には必見の内容になっている。

◇ ◇ ◇

『プリズナートレーニング』の3冊は単なるトレーニング本ではない。キャリステニクスという何千年もの歴史を持つトレーニング法を、場所や時間に制約されないかたちで学ぶことができる本だ。

狭い監房内でやることを前提にしたトレーニング法だからこそ、寝転がるほどのスペースがあれば実践できる。出勤前や就寝前の自分の部屋、休み時間の公園、オフィスにあるちょっとしたスペース、出張先のホテル内もトレーニングジムにできる。入門者用の「新入り」というプログラムなら、週2日、それぞれ20〜30分もあれば終了する。

決して囚人だけのものではないのだ。多忙な現代ビジネスパーソンにとっても、未来のための悪くない投資になるだろう。

【参考記事】全否定の「囚人筋トレ」が普通の自重筋トレと違う3つの理由


『プリズナートレーニング
 ――圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ』
 ポール・ウェイド 著
 山田雅久 訳
 CCCメディアハウス



『プリズナートレーニング外伝 監獄式ボディビルディング』
 ポール・ウェイド 著
 山田雅久 訳
 CCCメディアハウス

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