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元号は天皇が決めるべきだ

ニューズウィーク日本版 / 2019年4月5日 18時0分

古来の日本の伝統にも合致している。おまけに現在の慣習では元号は天皇の諡号となり、歴史の中に永遠に刻まれる。天皇の決意願望もまた反映されてしかるべきではないか。

元号は大嘗祭などと違って、宗教行事ではない。もともと唐風の流行によるものである。だから政教分離にも抵触しない。

いまや元号は、かつてのように天皇が時間を支配するのではなく、天皇と国民が、あるいは国民同士が時間を共有するツールになっている。現在を生きる国民と過去からの歴史文化の象徴である天皇が一緒になって未来を切り開くのである。
 
[執筆者]
広岡裕児
1954年、川崎市生まれ。大阪外国語大学フランス語科卒。パリ第三大学(ソルボンヌ・ヌーベル)留学後、フランス在住。フリージャーナリストおよびシンクタンクの一員として、パリ郊外の自治体プロジェクトをはじめ、さまざまな業務・研究報告・通訳・翻訳に携わる。代表作に『EU騒乱―テロと右傾化の次に来るもの』(新潮選書)、『エコノミストには絶対分からないEU危機』(文藝春秋社)、『皇族』(中央公論新社)他。




※4月9日号(4月2日発売)は「日本人が知らない 品格の英語」特集。グロービッシュも「3語で伝わる」も現場では役に立たない。言語学研究に基づいた本当に通じる英語の学習法とは? ロッシェル・カップ(経営コンサルタント)「日本人がよく使うお粗末な表現」、マーク・ピーターセン(ロングセラー『日本人の英語』著者、明治大学名誉教授)「日本人の英語が上手くならない理由」も収録。




広岡裕児(在仏ジャーナリスト)


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