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「かわいげ」が人生の武器になる、「かわいげ」には33種類ある

ニューズウィーク日本版 / 2019年4月8日 13時0分

いくらビジネスで有利に働くと言われても、いきなり「全力の謝罪」ができる人は、既に「かわいげ」をうまく使いこなしている人だろう。そうでない人は、まずは、前述したような「『かわいげ』しぐさ」を取り入れることから始めてみるといいかもしれない。

それでもハードルが高いと思うならば、せめて「NGしぐさ」には気をつけたい(本書には20パターンの「NGしぐさ」も掲載されている)。それだけでも、少なくとも悪印象を与えることは避けられ、無為に評価を下げてしまうリスクが減るはずだ。



「かわいげ」を身につけるために必要なのは、自意識や守りの姿勢を捨てることだと本書は言う。だが、ただ無防備になればいいということでもない。時には自分を恥じ入ること、甘えないこと、礼儀正しさ、それに謝罪力なども「かわいげ」の本質へとつながる要素だと指摘する。

著者である久田将義氏は、編集者として複数の出版社などを渡り歩き、現在はニュースサイト「TABLO」の編集長を務めている。人間観察が好きだと話す久田氏が「かわいげ」の存在に気づいたのは、ある嫌いな著名人のことを、知人が「かわいいじゃないですか」と指摘したことがきっかけだという。

自分にとっては受け入れがたくても、他の人には「まぁいいや」と思わせてしまうような気配、つまり「かわいげ」は、「第六感」や「虫の知らせ」のような人間の不思議な能力だと久田氏は語る。

社会を生き抜くために、私たちはいろいろな手段を駆使している。得意先の挨拶、気の合わない知り合いとのゴルフ、取引先への謝罪......。面倒くさいことばかりだ。割り切れないときもある。そのときに「かわいげ」を思い出してほしい。そこに、現代社会を生きていくうえでの活路が見いだせると思っている。(164ページ)

なお、本書ではあえて男性の「かわいげ」に限定されているが、本質的には女性も変わらないはず。また、幼い頃は誰しも「かわいい」を備えていたはずだから、その意味で、どんな人であれ少しくらいは「かわいげ」の要素を秘めているとも言える。

もしも人付き合いやコミュニケーションに悩みを抱えているなら、この「かわいげ」が何らかのヒントになるかもしれない。少なくとも、相手を威圧したり実力で黙らせたりするよりは、ずっと簡単だ。騙されたと思ってやってみても損はない。

『「かわいげ」は人生を切りひらく最強の武器になる』
 久田将義 著
 CCCメディアハウス



ニューズウィーク日本版ウェブ編集部


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