アルジェリアに遅れて来た「アラブの春」の行方
ニューズウィーク日本版 / 2019年4月16日 16時30分
実際、イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)やISIS(自称イスラム国)関連組織などイスラム過激派組織は、今もアルジェリア国境付近で活動している。アルジェリアは近年国防費を増やして、警戒態勢を強化してきたが、今回の政変で軍の役割も変化する可能性があり、イスラム過激派が勢いづく恐れがある。
民衆が独裁者を追い出した今回の政変を受け、「アルジェリアでは今、あらゆる可能性が拡大している」と強い期待を示す専門家もいる。だが8年前の「アラブの春」は、この地域で改革を持続させる難しさを示した。アルジェリアが同じ末路をたどらないとは限らない。
From Foreign Policy Magazine
<本誌2019年04月16日号掲載>
※4月16日号(4月9日発売)は「世界が見た『令和』」特集。新たな日本の針路を、世界はこう予測する。令和ニッポンに寄せられる期待と不安は――。寄稿:キャロル・グラック(コロンビア大学教授)、パックン(芸人)、ミンシン・ペイ(在米中国人学者)、ピーター・タスカ(評論家)、グレン・カール(元CIA工作員)。
サビーナ・ヘネバーグ(ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院博士研究員)
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